前後裁断
先日、NHKの将棋フォーカスを観ていたら、久保九段の特集をやっていました
その時、久保九段の座右の銘が、「前後裁断」という言葉で、この言葉は今の私にとても響きましたので、ご紹介したいと思います
さばきのアーティスト
将棋を見ない人は知らないと思いますが、久保九段について簡単にご紹介したいと思います
久保九段は現在もトップ棋士の一人で、「さばきのアーティスト」という異名を取る棋士です
「さばき」とは、自分の駒と相手の駒を積極的に交換する指し方です
展開が早くて刺激的なので、観ていて楽しい指し方です
今は居飛車党(飛車という駒を横に動かさない指し方)全盛の中で、唯一振り飛車党(飛車を横に大きく動かす)でトップ棋士の座にいる棋士です
私は今回の特集を観るまでは、正直あまり好きな棋士ではありませんでした
何故かと言うと、さばきの棋風自体がカッコいいし、なんとなく天才タイプに見えて、あまり苦労していない感じがしていたからです(いけ好かない感じというか…ただのひがみ?)
でも実はなかなかタイトルが取れなくて、将棋や振り飛車をやめようかと思ったくらい悩んで苦労されたみたいです
振り飛車はトッププロではもう彼しか指しませんが、素人レベルでは非常に人気の高い戦法です
女流棋士や学生大会では圧倒的な支持があります
そんな振り飛車を自分が辞めたら、「多くの振り飛車を指している方々の希望が無くなってしまう」という理由で続けられたそうです
それは並大抵な事ではないと思いますし、
本当に凄いプロ意識です
前後裁断
そんな久保九段の座右の銘が「前後裁断」です
あまり聞いた事のない4文字熟語でしたが、下記の様な意味があるそうです
「どんなに悔いても過去は変わらない どれほど心配したところで、未来もどうなるものでもない 大切なのは、いま、現在に最善を尽くすことである」
今現在を集中して生きろ!
との事です
自分自身を振り返ってみると、なんと後悔している事が多い事か!、「あーすればよかった、あーしておけばこうなっていた」と四六時中考えています
まったく人生の無駄!無駄!無駄!無駄!(ジョジョの奇妙な冒険的な)
あまり未来の事は心配はしない達ですが、過去の後悔は本当に多いです
でもそんな事していてもまったく意味がありません!
今を集中して生きる事以外は何も出来ないんですよね
この言葉は本当に私も共感しました
久保九段も悩み苦しんだ上で掴んだ言葉だったのでしょう…
また将棋が面白くなった
今回の様に棋士の知らなった一面を知って、また将棋を観るのが楽しくなりました
それだけでなく、自分の人生において、より良く生きるヒントをもらいました
今は1日1日が物凄いスピードで終わっていくのを実感しているので、是非この言葉を実践して行きたいと思います