木村王位の棋風
「中年の星」木村九段が王位を取って数週間が経ちました
さて、なぜ46歳のこの年になってタイトルが取れたのでしょう
それは独特の彼の棋風にあるようです
木村王位の棋風
木村王位の棋風は、「千駄ヶ谷の受け師」の異名を取るほどの受け将棋です
普通の棋士は攻めが好きな人が多いので、最初に玉を固めて、その後攻めに集中するのが一般的な将棋でした
でも彼は玉を囲わずに、相手の攻めを呼び込み、ギリギリの所で返り討つような場面が度々見られます
もちろん、ちゃんと読み切った上ですので、守りの薄い玉でも耐えられる訳です
見てる方はヒヤヒヤしますが、逆に彼が指すと、変な安心感があるのが不思議です
現代将棋はAIの時代
現代の将棋はAI時代でコンピュータが最強です
次から次へと新しい戦法を創り出して、その進化のスピードは凄まじいいです
でもこのAIが指す棋風が、意外にも木村王位の棋風に似ているんです
AIは人間が持っている恐怖心を持っていないので、あまり玉を囲わずに、全体のバランスで勝負するような棋風です
面白い事に、「最新のAIが46歳のおっさんの将棋にやっと追いついて来た」と言うべきでしょうか?
その様な土俵で戦うのであれば、いかに若手が研究をしていても、既に何十年も指し続けて来た木村王位には、土壇場でかないません…
最強棋士ではないかも知れませんが…
そうは言っても、結構大事な場面でポカもしますので、最強という訳ではありません
そんな時、焦って汗だくになっている所が、また人間味があっていいじゃないですか…
最強棋士でなくても、将棋の魅力はそれだけではありません
彼には、AIには絶対真似できない、最高の話術がありますからね(⌒∇⌒)
おまけ
今日は「ゼ二ス・クーラー」というカクテルを作りました
ジン45ml、パイナップル20ml、シロップ2tsp、ソーダ適量のレシピです
トムコリンズのレモンをパイナップルに変えたバージョンで、その分甘くなっていて、飲み易いカクテルです