藤井七段のタイトル初挑戦
コロナで暗い雰囲気の中、明るいニュースが届きました
あの藤井七段がついにタイトル挑戦権を得ました
現在将棋界には8つのタイトルがあり、棋士はこのタイトルを目指して日々戦っています
将棋好きの私は、この件について書かない訳にはいけません
最年少タイトル挑戦記録
3年前の鮮烈なデビューから天才中学生棋士とはやされ、色々な記録を塗り替えてきた藤井七段が、最年少タイトル挑戦記録を30年振りに塗り替えました
これまでの記録は屋敷九段の「17歳10ヶ月24日」でしたが、「17歳10ヶ月20日」でかろうじてかわした形です
コロナがもう少し長引いていたら、達成も出来なかったという事ですね
最近は期待されながらも今一歩の所で敗れていたので、ついに来た! という感じです
最近の藤井七段の将棋は成長している
素人が言うのもおこがましいですが、最近の藤井七段の将棋は以前と違って来ていると思います
それは時間の使い方です
藤井さんと言えば、対戦者より序中盤で時間を使ってしまい、終盤になると観ている方が心配になる位持ち時間に差が出来ます
これまでもそれによって負けていた事もあったと思います
でも最近はちょっと変わって来ていて、基本的には、序中盤で相手より時間を使うのですが、残り20分位になると最後まで使わずに割り切って早く指す様になったみたいです
そうして最終盤でも時間が少し残っていて、最後の最後で時間を使え勝利につながっている様に思えます
藤井七段の将棋は面白い
藤井さんの将棋の面白さは、予想ができない所です
簡単に言えば、解説のプロ棋士も説明できない将棋を指します
人間が予想できない手を指す訳ですから、そこが凄いし面白い訳です
このレベルの将棋が指せるのは、
現代ではAIです
AIの指し筋も既にプロ棋士も読めないレベルですが、ほとんどそのレベルで指しているという感じです
まれにAIを超えている手も指しますし…
第一戦も勝利
コロナの関係で日程が押しており、挑戦者が決まって、なんと4日後に第一戦と過去にない短期間でのタイトル戦突入です
相手は現代で最強と言っていい渡辺三冠です
慣れていないので、和服でなくスーツで来たのも新鮮でした
スーツでタイトル戦を戦っているのは、初めて見ましたが、30年位前に羽生さんが挑戦した時もスーツだったらしいです
将棋は解説をしていた第一線のプロ棋士も終始まったく分からないという相変わらずの展開で、AIと藤井さんだけが勝利を見出していたようです
ただ最後の1歩間違えれば負けという状況で、16連続王手をきっちり読み切って勝利したのは圧巻でした
AIは勝利する評価値90%以上を出していましたが、時間が無い中で一手も間違えずに指すのは簡単ではないので、
「もしかして?」とハラハラドキドキしながら観ていました
こんなにも面白いタイトル戦は中々ないので、残りの四戦もとても楽しみです
そして是非タイトルを奪取してもらいですね