百折不撓(ひゃくせつふとう)
読むのも難しい四字熟語ですね
物事が何度途中で駄目になっても、決して諦めないという意味らしいです
これは、最近特に活躍されている将棋の木村九段の座右の銘です
タイトル戦への挑戦
木村九段は、これまで6回タイトル戦に挑戦して、「この一局に勝てばタイトル獲得」という対局が8回ありましたが、その全てで敗れ、惜しくも獲得に至っていません
しかし木村九段の座右の銘の「百折不撓」その言葉通り、7回目のタイトル挑戦となるこの王位戦で9回目の「この一局に勝てばタイトル獲得」の一番にまでたどり着いたのです
既に46歳の木村九段がもし王位を獲得すれば、初タイトルの年齢の記録としては、ダントツで史上最年長です(ちなみにこれまでの記録は37歳)
これまでの活躍が、まさにこの言葉がぴったりな頑張りを見せていて、座右の銘の通りに人生を歩んでいるなんて本当に凄いと思います
千駄ヶ谷の受け師
木村九段の棋風は受け将棋という珍しいものです
普通は攻めるのが好きな棋士が大多数の中で珍しい棋風です
何事もそうですが、攻めるのは楽しいですが、受けるのは面白くなく精神的にキツイです
サッカーで言えば、フォワード(攻め)とキーパー(受け)の様な関係で、
我慢強くないとできないです
それを何時間もやり続ける訳ですから、本当に「百折不撓」ですね
見ている方は「これで大丈夫?」と思わせるギリギリの受けを見せますので、受け将棋と言えども見ごたえがあります
「千駄ヶ谷の受け師」という異名は伊達ではありません
木村九段はこうも呼ばれています
中年って聞こえが悪い響きですが、そんな中年の希望の星なんですよね
彼が活躍すると中年が希望を持てるんです
もちろん将棋で勝つことが一番活躍する事なのですが、なぜここまで応援されるかというと解説がとても面白いので、ある意味それも活躍している様に思います
「観ている人に面白くない将棋を面白く見せる」
これも立派な活躍ではないでしょうか?
誰からも愛されるおっさんを見て、中年は希望を見出しているのでしょう
「俺も面白いおっさんになりたーい」って…
たとえタイトルを取れなくても
「私でいいんですか?」
タイトル挑戦の時にこんな事を言っていましたが、今や将棋界で一番活躍している一人で間違いないでしょう
最終戦(9/25-26)でたとえ負けても、多くの人が応援し続けると思います
私も彼の様に、何度失敗しても立ち上がって行けるように、ほんの少しだけ頑張りたいと思います
おまけ
昨日は「アフィニティー」というカクテルを作りました
ウイスキー20ml、ドライベルモット20ml、スイートベルモット20ml、ビターズ2dashのレシピです
アフィニティーとは英語で親近感や密接な関係を意味するらしく、材料はイギリスのウイスキー、フランスのドライベルモット、イタリアのスイートベルモットを使用して、3国の友好関係を表しているらしいです
味はウイスキーとベルモットは相性がいいので、調和のとれた美味しい味でした