カクテルの話 其の③
今日は久しぶりにカクテルの話を書きたいと思います
カクテルの主役、ショートカクテル
カクテルといえば、やっぱりショートカクテルというイメージではないでしょうか?
以前にロングカクテルの事を書きましたが、ショートカクテルのショートは、ショートタイムカクテルと言って、短時間で飲むのが好ましいと言われているカクテルです
なぜ短時間で飲むのが好ましいのかというと、ロングカクテルと違って氷が入っていないので、せっかく冷やしたカクテルが温まってしまい美味しくなくなるからです
なんでも三口で飲むのがいいとか…
ショートカクテルの作り方 シェイキング
ショートカクテルは、ロングに比べ量が少なく、アルコール度が強いお酒が多いです
アルコールが強いと飲みにくいのですが、それを飲み易くするために、バーテンダーは皆さんご存知のシェイキングという技術を使います
これはシェイカーの中で、激しくお酒と氷をシェイクする事により、お酒を冷やし空気を混ぜ、口当たりをまろやかにして飲み易くする方法です
沢山シェイクすればするほど、お酒が冷えて、空気が混ざるので、シェイクした方がいいのですが、その分氷が溶けてお酒が薄まってしまうので、いかに氷を溶かさずに混ぜるかがバーテンダーの腕前になってきます
私もシェイクをしますが、シェイカーが冷えてくると結露して湿り、手が滑って来るので結構難しいです
そのまま勢いをつけて振っていると、たまに飛ばしてしまう事もあります
ですので、短時間でしっかり混ぜるテクニックは結構難易度が高いです
なんちゃってバーでシェイクタイプをあまり扱わないのは、この辺が難しいからだと思います
ショートタイプの作り方 ステア
有名なマティーニを作る作り方です
この作り方は、シェイクとは違って、逆にお酒の個性を失わない様に、ミキシンググラスの中で短時間で混ぜて作る作り方です
時間が経てば氷が溶けるので、作業スピードが味の決め手となります
こちらもバーテンダーの腕が、お酒の味を左右するカクテルと言っていいでしょう
ショートカクテルは美味しい
やっぱりアルコール度が高いショートカクテルは美味しいです
マティーニなんか、ほぼジンをストレートに飲んでる様なものですが、それを美味しく飲ませるわけですから、本当に繊細な気遣いが必要です
色々なカクテルを作って飲んでいると「過去の方々は、よくもまぁ これだけ色々なレシピを考えたなー」と思わされます
人ってやっぱりお酒が好きだから、「少しでも美味しくお酒を飲みたい」という自然な欲求から生まれたんでしょうね
皆さんも是非バーに行ったら、色々なカクテルを楽しんでみてください
でも味がわかるのは、三杯目までですのでご注意を!